JLAについて

ごあいさつ

 これまで日本ライフセービング協会(JLA)では、海岸をはじめとする全国の水辺の環境保全、安全指導、監視・救助を行うライフセービングの普及および発展に寄与してまいりました。2001年には、ライフセービングのさらなる社会的認知の向上を目指すために、9つの「JLAミッション」を掲げ、水辺の事故ゼロを目標とし全国のメンバーとともに展開してまいりました。
 そして、2014年より小峯前理事長から新しい体制に引き継いだ今、これからこの9つの「JLAミッション」をさらに加速して遂行しJLAの理念や目標を確実に達成するために、短・中・長期的な視野に立って取り組んでいく具体的・実践的なアクションプランが必要だと考え「JLAグランドデザイン2061」を作成いたしました。これは、今日のライフセーバーの原点とも言える1963年よりおよそ100年後にあたり、なおかつ、JLAが設立された1991年より70年目の節目となる2061年をJLAの最終的な到達地点としたもので、ライフセービングの歴史が100周年を迎えたオーストラリアの現在を一つのモデルとし、日本の現状と比較して将来の理想像として定めたものになります。さらに、JLA設立30年目となる5年後の2021年に向けた「2021年短期目標」、40年目となる15年後の2031年に向けた「2031年中期目標」を合わせて定めることで、これからをどう行動するか明確な意志を持って進めることができるものと考えます。
 この「JLAグランドデザイン2061」で掲げる最終的な理想像では、これまでと同様に「教育」「救命」「スポーツ」の3つの活動が中心となりますが、とりわけその中心となるものは「教育」であると考えます。
 水辺の事故をゼロにするために必要なことの一つは、その水辺の安全をしっかりと見守る監視・救助の体制を確立すること、つまり、いざという時のためにその生命を救うための救助体制を整えておくこと、「救命」活動の充実が重要になります。
 しかし、それよりももっと重要になるのが、その水辺で遊ぶ、生活する、すべての人がその危険性を正しく理解し、その危険から自分の身を守る手段を知ること、水辺の安全「教育」がもっとも重要であるということです。水辺にいる一人一人の安全を見守ることも重要ですが、そもそもそこにいる一人一人が水辺の安全について知ることこそが一番大切なことなのです。つまり「教育」こそが「水辺の事故ゼロ」に一番必要なことなのです。
 そして「スポーツ」には、この活動を競技会というイベントを通じて世の中にアピールすることと、子供たちにとっての活動への入り口という役割があります。特にこの活動に携わる子供たちにとっては、スポーツとして競い合うことでライフセービングの魅力や重要性を知り、また自身の継続性のために役立ちます。競技会を一つの目標にトレーニングすることで自身のスキルアップや成長につながるのです。
 さらには、スポーツを通じて活動を始めた子供が、やがて成長し「救命」や「教育」に活動の幅を広げていくことに繋がるのです。
 これから日本のライフセービング史100年後に向けて、理想とする2061年に向けて、「教育」「救命」「スポーツ」3つの活動を中心に、「グランドデザイン2061」の実現に向けて、本部、支部、各クラブ、ライフセーバーひとりひとりと協力し、夢の具現化を進めてまいりたいと考えております。
 そして、後年、“このグランドデザインがあったからこそ今がある”と言われるような、そのスタートの年にしたいと考えております。

特定非営利活動法人日本ライフセービング協会 理事長 入谷拓哉

日本ライフセービング協会 理事長
入谷 拓哉 Takuya Iritani
2006年競技力強化委員、 RESCUE2010/2012/2014では日本代表監督。
2012年副理事長 /ライフセービングスポーツ推進本部長を経て、2014年より理事長。
日本水泳連盟 OWS委員会委員など。
現在、専門学校専任講師。